理念と目標

ごあいさつ

 私たちは、健康で文化的な生活を営み、今日の社会を築き上げてきました。しかし、経済優先の現代、急速な高齢化社会の中、人は一人では生きられるはずもなく、病気をしたり心が充たされないことに不安を抱いて生活しているのではないでしょうか。
健康な人も、体の不自由な人も、同じ地域に住む生活者同志として、力を合わせ助け合って生きることが、今こそ求められているのです。
 そこで、『ひとりひとりが自分の能力や労力を出し合い、技術や経験を生かして、お互いに助けたり助けられたりすることで、より良い人間関係を築き上げ、自分の住む地域の中で、いくつになっても生活し続けたい』という素朴な願いを理念として、平成元年「たすけあい多摩」として活動を開始しました。

 私たちは“おしきせでなく、ほどこしでなく、お金儲けでない”をモットーに、会員制による助け合いのしくみを作り、在宅支援福祉サービス、それに伴うボランティア活動に取り組み、会員を増やしてきました。

 平成11年には、法人格を取得し、「特定非営利活動法人たすけあい多摩」となり、情報を開示することにより、地域に開かれた誰もが参加しやすい組織となりました。

 平成12年、介護保険制度の開始とともに、訪問介護事業所として指定を受け、更に介護制度の変遷に合わせ、介護予防訪問介護事業所の指定、障害福祉サービス事業の認定を受け、組織を充実させてきました。

 30年間のあいだに会員は延べ280名を超え、現在は自主事業・訪問介護事業・居宅介護事業・ボランティア活動の4つの柱で活動を続けています。

 「困ったときちょっと手をかしてほしい」と、気軽に声をかけ、助け合えるそんな願いを実現する地域の基地でありたいと「たすけあい多摩」は努力し続けます。